同棲は大好きな相手と一緒に暮らせることや、生活費が1人暮らしと比べると安くなるなどメリットも多く期待できます。しかししっかりと事前に準備をすることなく同棲を始めてしまっては同棲後に大変な思いをすることもあります。
特に支出に占める家賃の割合は大きく、家賃を抑えることができれば余裕のある家計、家賃が高すぎれば苦しい家計になるといっても過言ではありません。
せっかくの同棲で悩みが減るよう、今回の記事では同棲カップルの家賃目安と家賃上限、それぞれの家賃負担として多く用いられている方法を紹介します。
同棲カップルの家賃相場はいくら?

エリア別・間取り別の平均家賃
平均家賃は居住エリアや間取りによって大きく変動します。
ライフルホームズの発表によると、東京23区での中央値が17万円超、大阪市での中央値が9万円超となっています。(引用元:ライフルホームズ)
同じ地域でも駅の表側や裏側といった違いでも家賃は変わってくるため、住みたいと思っているエリアがどの程度の金額相場なのかは、地域の不動産屋に確認するのが確実です。
収入に対する家賃の目安
一般的に、家賃の目安は「手取り収入の25%程度」が目安と言われています。
例えば手取り収入が20万円であれば5万円、手取り収入が30万円であれば7.5万円程度が目安です。
しかしこれはあくまでも目安であり、家賃以外でも何にどのくらいのお金を使うのか、将来的にどのくらいのお金が必要になるのかを踏まえたうえで家賃を決定することが重要です。
例えば車を持ちたいと考えるのであれば、車の費用が必要になる分、家賃を抑える必要があります。
しかし車を持たない場合、その分を家賃に回せるという考え方もできるでしょう。
目安はあくまでも目安であり、二人が納得の金額で家賃を考えていくことが大切になります。
無理のない家賃の決め方とは?
同棲を始める前に、家賃の負担割合をどうするかをしっかり話し合って決めることは非常に重要です。
これを決めずに同棲を始めてしまうと、一方の負担が大きくなり、不満やトラブルの原因になることがあります。
同棲カップルの一般的な家賃負担の方法としては以下の3つが多くみられる方法です。
- 折半する
- 収入に応じて家賃負担割合を決める
- 負担額をあらかじめ決定しておく
1.折半するケースとその注意点

折半は家賃を2等分し、二人がそれぞれ半額を負担して支払う方法です。
シンプルで分かりやすいのが大きなメリットであり、お互いの収入に大きな差がない場合に最もよく見られる方法です。
家賃負担が均等になるため、公平感があり、計算も簡単です。
ただし、二人の収入に差がある場合、収入が少ない方にとって負担が大きくなる可能性があります。
収入が少ない方が家賃負担に不満を感じることもあるため、収入差がある場合は別の負担方法も併せて検討する必要があります。
2.収入比率で分ける合理的な方法

収入に応じて家賃負担割合を決める方法は、収入多い方が家賃を多く負担するという方法です。
例えば手取り収入が20万円と10万円のカップルの場合、2:1の割合で家賃を分担し負担します。
具体的に家賃が6万円の部屋で同棲する場合、手取り収入20万円の人が4万円、手取り収入10万円の人が2万円の負担です。
この方法は、収入に応じて公平な負担ができます。
しかし、収入が多い理由が残業や激務によるものである場合、仕事の負担が大きい上に家賃の負担も重く感じ、不満を感じる可能性もある点に注意が必要です。
二人の働き方やストレスレベルを考慮し、収入だけでなくお互いの生活状況に基づいた話し合いが重要です。
3.家賃以外の支出とのバランスで調整する
この方法は二人が事前に相談し、家賃や生活費の負担額をあらかじめ決定するやり方です。
例えば、「家賃は男性が全額負担し、水道光熱費や日常生活費は女性が支払う」といった分担方法が考えられます。
この方法は、役割分担がはっきりしているため明確で分かりやすいですが、水道光熱費や食費といった家賃以外の費用は毎月変動するため、当初の予想以上に負担が大きくなることもあります。そのため、気づかない間に一方が多くの支出を抱える状況になり、不満が溜まる可能性があります。
また、項目ごとに支払いが分かれることで、相手がいくら支払っているのかが見えにくくなるため、無意識に不公平な状態が生じることがあります。そのため、この方法を採用する場合は、家計簿をつけるなどしてお互いの負担額を定期的に確認し、見える形で共有しておくことが重要です。
家賃以外の支出も見逃せない!
生活に必ず必要になるお金は家賃だけではありません。
食費や通信費、水道光熱費といった固定費も積み上げれば想像以上の支出になります。
これらについても同棲を始める前に負担をどうするか話し合っておきましょう。
食費・光熱費・通信費の平均はいくら?
同棲費用の目安を決めようにも、他の家計がわからなくては困りますよね。
ここからは食費や光熱費、通信費のどの世帯でも発生する費用について平均額を紹介していきます。
総務省が発表している家計調査報告(二人以上の世帯)によると、食費は102,443円、水道光熱費が20,991円(うち電気代12,593円、ガス代3,284円)、通信費が11,077円となっています。
この金額を上回ることが無いよう目安を設定することで、平均以下の支出で生活することができるのです。
同棲前に話し合っておくべき生活費ルール
トラブルを避けるための分担のコツ
今回の記事では同棲を考えているカップルに向けて家賃目安の決め方と、家賃の負担方法について紹介しました。
一般的に家賃の目安は「手取り収入の25%程度」と言われていますが、家賃以外にもどれだけお金を使いたいか、将来に向けた貯蓄がどれだけ必要かによって、家賃の上限は変わってきます。無理のない範囲で家賃を決定することが大切です。
家賃の支払い方法も
- 折半する
- 収入に応じて家賃負担割合を決める
- 負担額をあらかじめ決定しておく
というのが一般的です。しかしどの方法にもメリットとデメリットが存在するため同棲前にしっかりと話し合い、お互いが納得できる形で決めることが大切です。家賃以外の支出や将来の貯蓄を見据え、バランスの取れた家計管理を目指しましょう。
同棲におすすめの間取りと家賃のバランス
ここからは同棲におすすめの物件間取りについて紹介していきます。
1LDKと2LDKどちらがいい?
可能であれば2LDKを選択するとよいでしょう。
2LDKであれば、リビングと寝室以外に1つの部屋が確保できるため、1人だけの時間を作ることができます。
1LDKはリビング以外に1部屋しかないため、基本的には寝室としての利用となります。
常に同棲相手と同じ空間にいることになるため、息が詰まることもあるでしょう。
間取り別のメリットやデメリットについては以下の記事でも解説しています。
家賃を抑えるために妥協できる点・できない点
家賃が低いと自由に使えるお金が増えるため、家賃を抑えるに越したことはありません。
しかし家賃を抑えると物件のグレードが下がることは避けられません。
家賃を抑えるために妥協できる点と生活満足度のために妥協できない点は、部屋を探す前にしっかりと話し合っておきましょう。
例えばトイレにウォシュレットは必要なのか、オートロックは必要なのか、収納はどの程度必要か、など事前に決めておくことで、ある程度家賃の目安を立てることができます。
まとめ:家賃と生活費は「見える化」と「話し合い」がカギ
家賃や生活費は上を見るとキリがなく上昇していきます。
事前の話し合いでしっかりと必要な設備を把握し、ある程度の目安を決めることで事前に生活費を想定することができるようになります。

